インフルエンサーキャスティング会社の選び方|人選・費用・契約の比較
インフルエンサーキャスティング会社は、人選の根拠、任せる業務、投稿や素材の利用条件、総額、報告内容で比較します。進行担当がいないなら、一括依頼が候補です。社内で企画と進行を担える場合は手配中心の依頼も比べ、見積もりでは自社に残る仕事を確かめてください。
- 候補者の視聴者属性と、直近の通常投稿・PR投稿の実績を求める
- 広告への二次利用は、媒体・期間・編集条件を依頼時に伝える
- 手配人数、投稿の確約、再生回数や売上の保証を分けて読む
比較するのは会社の規模より、任せる仕事
「キャスティング一式」とだけ書かれた見積もりでは、商品発送や原稿の確認まで含まれているのか、候補者を紹介した後はブランド側がすべて担当するのか分からないため、下表の依頼範囲を基準に、各社から任せられる仕事を提示してもらってください。
| 依頼の形 | 向いている状況 | 自社に残る主な仕事 | 提案で確かめる点 |
|---|---|---|---|
| 手配・交渉を中心に外注 | 企画と進行を社内で担える | 企画、商品発送、内容承認、結果の分析 | 人選根拠、交渉範囲、投稿管理の有無 |
| 企画から進行・報告まで外注 | 社内の担当者や経験が不足 | 商品情報の提供、表現と予算の承認 | 担当範囲、窓口、修正・報告の条件 |
| 候補者へ自社から直接依頼 | 接点があり、契約と進行を自社で管理 | 候補探し、交渉、契約、発送、投稿管理 | 相手の受注窓口と利用権、社内の工数 |
業務範囲で分けた比較です。同じ会社が複数の依頼形態に対応する場合もあります。
芸能事務所、広告代理店、キャスティング会社という肩書きと、提供する業務は一対一では対応しません。例えばBitStarには、所属先が異なる人や事務所に所属しない人も含めて候補を提案する支援と、自社で候補を探して管理するためのサービスがあります。自社の担当範囲で選びます。
候補者リストから、人選の根拠を聞く
国内の購入者を増やしたいなら、視聴者の年齢層や地域、普段紹介している商品の価格帯が、自社の顧客像と重なるかを尋ねます。ジャンルだけでは絞れません。フォロワー数が多くても、届けたい顧客が見ているとは限らないからです。
好調な1本だけでは判断できません。候補者の直近の通常投稿とPR投稿をそれぞれ複数提示してもらい、動画の再生回数と、投稿を見た人数を示すリーチを分けて比べると、商品紹介がどの程度視聴されているかを検討する材料になります。
非公開の閲覧データもあります。提案会社が公開情報から推定した数字なら、実測値と区別し、推定の前提も聞いてください。同じ商品分野の事例については、起用人数、投稿形式、会社が担当した仕事まで聞くと、自社で似た施策を組めるかを判断できます。
企画から投稿後まで、誰が進める?
候補者への説明、商品発送、原稿・動画の確認、投稿日程の管理、公開後の報告は、ブランド側と外注先のどちらが担当するのでしょうか。DYMの公式サービスには、候補者との交渉や日程調整、企画から報告までの支援が示されていますが、契約するプランの範囲は個別に詰める必要があります。進行を任せたい仕事は、提案書に書いてもらってください。
撮影後の追加は、撮り直しの原因です。例えば、完成した動画へ価格の説明を加えてほしいと頼むと、再撮影が必要になり、投稿日が遅れる場合もあります。必ず伝えたい情報と避けたい表現は撮影前に渡し、社内の承認期限も担当窓口と合意します。候補者が辞退したときの代替案、中止や日程変更の費用も契約前の確認事項です。例えば「修正1回」が字幕の修正だけを指すなら、撮り直しを頼んだときの料金は別途かかるのか、見積もりで明示してもらってください。
商品を無償で送る依頼では、投稿の確約があるかも確かめてください。例えば「商品提供のみです。投稿は任意です。」という提案で公開日を予定に入れてしまうと、会社側は商品を送って依頼を終え、ブランド側は発売日に投稿が出るつもりで待つという食い違いが生じるので、投稿が任意か、報酬と引き換えに本数や期日を約束する契約かを分けて扱います。DYMのサービスでも、ギフティングは投稿が任意のプランとして示されています。
見積もりは出演料と追加条件を分けて比べる
出演料だけでは総額を比較できません。本人への報酬に、企画・進行費、撮影・編集費、素材の利用料、商品と送料、広告配信費、税のどこまでが含まれているかを各社へ尋ね、追加料金が出る項目も見積もりに記載してもらってください。各社へ渡す投稿本数や納期などの依頼条件を共通にしたうえで、総額と追加料金の条件を比べます。
投稿を自社サイトや広告で使うなら、二次利用の条件も見積もりの対象です。利用媒体と期間を伝えてください。編集や音源の許諾も求めます。BitStar Matchの規約でも、利用範囲・期間・対価を事前協議の対象としています。規約は会社ごとに異なります。他社にも同じ扱いを想定せず、契約書に許諾範囲を残します。
PR表記の確認を外部に任せても、広告主側の責任は残ります。消費者庁のQ&Aでは、ステルスマーケティング規制の対象は表示内容の決定に関与した広告主とされています。本文や動画を見た人に広告であることが伝わる表示にし、公開前の確認担当も依頼先と合意しておきます。
報告書で知りたい数字を、発注前に伝える
認知を広げたいなら、リーチや動画の視聴を報告してもらいます。保存やリンクのクリックは、商品への関心を判断する材料です。販売目的なら、追跡できた注文数も求めます。投稿の形式やSNSによって取得できる項目が違うので、依頼先に報告内容と取得方法を聞き、注文を追うリンクやクーポンの設定、報告日も含めて、自社が成果を判断できる条件にしてから発注してください。
再生回数の保証は、購入の保証を意味しません。リンクやクーポンで追えた注文と、投稿以外の要因も含む売上は分けて扱います。レポートの見本があれば、数字を並べるだけか、次回の改善案まで含むかも見比べられます。
同じ依頼条件で提案を集め、発注先を決める
最初の問い合わせでは、紹介する商品、届けたい顧客、投稿形式や本数、予算、広告利用の予定、自社で担当する仕事まで次の項目に沿って資料へ記載し、同じ条件を各社へ渡して提案を集めてください。
- 紹介する商品、届けたい顧客、施策の目的を示した
- 希望するSNS、投稿形式、本数、公開時期を伝えた
- 予算と、商品提供・発送の担当を示した
- 広告や自社サイトでの利用場所・期間・編集条件を伝えた
- 企画、交渉、確認、投稿管理、報告の担当範囲を指定した
- 候補者変更、修正、中止の条件と総額を比較した
| 依頼条件の例 | 見積もり前に補う内容 |
|---|---|
| Instagram動画1本 | 撮影・編集の担当、動画の長さ、修正範囲 |
| 発売前に公開 | 投稿日と、社内承認の締切 |
| 広告利用3か月 | 広告媒体、期間の起算日、編集の可否 |
| 結果を報告 | 投稿と広告のどちらを対象にするか、報告日 |
同じ本数や期間でも、担当範囲や利用条件が違えば見積もりは変わります。これらを補った依頼資料を各社へ渡してください。
社内で進行を担えるなら、人選と交渉を得意とする相手に絞る選択もあります。ただし、広告利用や複数人の同時起用で調整が増える場合は、社内で費やす時間も見積もり、権利確認や進行まで外注する費用と比べてください。担当範囲が曖昧な項目は、契約前に埋めてもらいましょう。