広告クリエイティブ制作の費用相場
「15秒の広告動画はいくらですか?」だけでは、制作費を比較できません。同じ15秒でも、素材支給の編集だけなのか、企画・撮影・出演者・権利処理まで含むのかで見積もりは別物です。
- 制作物の尺より先に、どの工程から依頼するかをそろえる
- 公開料金は平均相場ではなく、条件付きの参考例として読む
- 広告運用では1本単価とテスト本数を分けて予算化する
2026年の制作費は、静止画数千円台から・ショート動画1万円台からが入口
2026年に公開されている制作会社や比較メディアの料金を横断すると、広告クリエイティブは制作範囲によって次のような価格帯が見られます。これは市場全体の固定相場ではなく、見積もり前に予算感を持つための目安です。
| 制作範囲 | 公開情報を横断した目安 | 見積もりで確認すること |
|---|---|---|
| 静止画バナー(デザイン中心) | 3,000〜30,000円/点 | 素材・コピー支給、サイズ、修正回数 |
| 構成・コピーを含む静止画 | 20,000〜50,000円/点 | 訴求設計、コピー、リサイズ範囲 |
| ショート動画(既存素材・簡易制作) | 10,000〜100,000円/本 | 台本、撮影有無、字幕、編集量 |
| 撮影・出演者を含む動画 | 100,000〜500,000円以上/本 | 撮影日数、スタジオ、出演者、利用権 |
同じ「1本」でも条件が違えば金額は比較できません。相場は制作形式より、企画・撮影・権利までどこを任せるかで読むのが実務的です。
「15秒動画はいくら?」では見積もりを比べられない
完成尺が同じでも、企画から撮る案件と、支給素材を編集する案件では必要な人員が違います。見積もりは工程から分解します。
商品写真やロゴ、コピー、過去動画が揃っていれば、作業の中心はデザインと編集です。撮影から始める場合は、カメラや照明に加えてスタジオ、商品準備、モデル、ヘアメイクなどが入ることがあります。まず「動画か静止画か」より、制作会社がどの工程から担当するのかを確認します。
公開料金は、平均相場ではなく条件付きの例
公開料金を見ると、運用型広告の素材は数万円単位から発注できる例があります。ただし、各社で含まれる工程が違うため、数字は入口として使います。
| 制作物 | 公開料金例 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| バナー | 25,000円〜 | 1点制作の公開例。リサイズは別料金のケースがある |
| 静止画 | 30,000〜60,000円 | 単発制作の公開例。企画やコピーを含むかで範囲が変わる |
| ショート動画 | 30,000〜100,000円 | 編集のみと撮影込みを分けて比較する |
| 撮影付き制作 | 60,000円〜 | 撮影規模、スタッフ、出演者によって上振れする |
公開料金例の抜粋です。市場全体の平均価格ではありません。
費用が跳ねるのは、撮影・出演者・権利
金額が大きく動きやすいのは、撮影規模、出演者、スタジオ、ヘアメイク、利用期間や媒体などの権利条件です。
もう一つ見落としやすいのが利用条件です。モデルやクリエイターの出演素材、購入した写真や音楽には、媒体や利用期間の制限が付く場合があります。Instagram広告だけなのか、TikTok、YouTube、LP、店頭サイネージまで使うのか。使う場所が増えるほど、最初の制作費だけでは比較できなくなります。
運用型広告は、1本単価よりテスト本数で考える
運用型広告では、1本を完璧に作るより複数案を検証することがあります。制作単価と必要本数は別々に置きます。
たとえば静止画が1案3万円で、A/Bテスト用に4案必要なら制作費は単純計算で12万円です。一方、同じデザインのサイズ違いは、新規案より安く作れる場合があります。「新しい仮説を試す素材」と「配信面に合わせるリサイズ」を分けて数えると、必要な制作費が見えます。
相見積もりは、同じ条件表で取る
相見積もりで揃えるのは、尺、素材支給、撮影範囲、修正、納品形式、二次利用、納期です。同じ条件表を渡します。
発注前には、広告を出す媒体と規格、必要本数、支給できる素材、撮影の有無、納期、修正の想定、素材を使う期間を渡しておくと抜けを減らせます。広告運用まで任せる場合は、制作費が月額に含まれるのか、素材ごとの追加費用なのかも確認します。