SNS運用代行の費用相場と業務範囲
SNS運用代行は、月額だけを見ると比較を誤りやすいサービスです。投稿文の作成だけを頼むのか、企画、撮影、投稿、コメント対応、分析、定例会まで任せるのかで必要な体制が変わるためです。2026年9月時点の公開情報では、部分的な投稿・制作支援は月額数万円〜30万円程度、戦略や分析を含む本格運用は月額40万〜100万円程度の例があります。まず依頼する業務を切り分け、その後に同じ条件で見積もりを比べる方が判断しやすくなります。

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SNS運用代行は、投稿本数より『どこからどこまで任せるか』で費用が大きく変わる
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公開料金例では部分支援は月額数万円〜30万円程度、戦略・分析を含む本格運用は40万〜100万円程度まで幅がある
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見積もりでは企画、制作、撮影、投稿、コメント対応、分析、広告運用の含有範囲を揃えて比較する
費用は月額数万円から100万円規模まで広がる
SNS運用代行には公定価格がありません。媒体数、投稿本数、撮影の有無、動画制作、コメント対応、レポート、定例会、広告運用などの条件で見積もりが変わります。そのため『SNS運用代行の平均はいくらか』より、『自社が必要な業務を含む公開例はいくらか』で見る方が実務的です。
株式会社ガイアックスが公開する2025年7月の記事では、企業へ依頼するSNS運用は月額20万〜50万円程度を一つの目安とし、月額10万円未満は限定的な投稿運用、10万〜30万円は投稿と簡易レポート、30万〜50万円は戦略やPDCA・制作を含む本格運用、50万〜100万円は専門チームによる包括支援の目安と整理しています。これは市場全体の統一料金ではなく、支援範囲を理解するための参考帯です。
テテマーチの公開情報では、InstagramやXの投稿・制作支援は月額5万〜30万円程度、トータル支援は月額50万〜100万円程度の例が示されています。コムニコは投稿コンテンツ企画10万円〜/月、月次レポート・定例会20万円〜/月、アカウント運用代行50万円〜/月などの料金例を公開しています。同じ『運用代行』でも含まれる工程が違うことが分かります。
見積もりを決めるのは投稿数より業務範囲
SNS運用は、戦略設計、企画、制作、確認、投稿、ユーザー対応、分析という複数工程に分かれます。投稿本数が同じでも、素材を支給してテキストと入稿だけ任せる案件と、毎月の企画会議から撮影・編集まで任せる案件では必要な工数が違います。
特に費用差が出やすいのはクリエイティブ制作です。静止画テンプレートを使うのか、毎回デザインするのか、撮影が必要なのか、ReelsやTikTok向けの動画を何本作るのかで制作体制が変わります。出演者、スタジオ、ロケ、ヘアメイクなどが必要なら、運用費とは別に実費や制作費が加わることもあります。
コメントやDM対応も確認が必要です。返信文を作るだけなのか、一次返信まで代行するのか、問い合わせを社内へエスカレーションするのかで責任範囲が変わります。炎上や事故時の緊急対応を含める場合は、通常運用とは別の体制設計が必要です。
予算別に、外注する業務を変える
月額10万円前後までに抑えるなら、すべてを外注するより、投稿文作成、画像制作、入稿など負荷の高い工程だけを切り出す方が現実的です。社内に企画責任者を置き、ブランド判断や承認は自社で持つ形です。
月額20万〜50万円程度を使える場合は、投稿企画、制作、投稿管理、月次レポートまでをまとめて外部へ任せやすくなります。ただし、撮影や高頻度の動画制作、複数媒体同時運用が入ると、この帯を超えることがあります。
月額50万円以上の予算では、戦略設計、コンテンツ企画、制作、運用、分析、改善会議までをチームで持つ支援が選択肢になります。大規模アカウントでは、投稿制作よりも承認フロー、リスク管理、複数部署との調整、レポーティングに工数がかかる場合もあります。
見積もりでは7つの項目を揃えて比較する
金額を比べる前に、依頼条件を同じ粒度へ揃えます。最低限、対象SNS、月間投稿数、企画の有無、静止画・動画の制作本数、撮影の有無、コメント・DM対応、分析・定例会の有無を確認します。広告運用やキャンペーン事務局、インフルエンサー施策まで含む場合は、それらも分けて見ます。
『月額30万円』という数字だけでは安いか高いかは判断できません。企画と撮影が含まれる30万円と、支給素材の投稿代行だけの30万円では意味が違います。見積書では成果物だけでなく、誰が何を判断し、どこまで作業するのかを明文化すると比較しやすくなります。
契約期間も確認します。SNSは企画、制作、投稿、分析のサイクルを回すため、数か月単位の契約を前提とする会社があります。コムニコは運用代行を原則6か月からと案内しています。短期キャンペーンか継続運用かで、適した発注形態は変わります。
全部を外注しない方がいいケースもある
商品知識や顧客対応を社内でしか判断できない会社は、完全代行より分業型が向いています。たとえば企画と最終承認は社内、撮影と編集は制作会社、投稿管理とレポートは運用会社という分け方です。ブランドの意思決定まで外へ出すと、確認往復が増えてかえって遅くなることがあります。
一方、担当者が兼務で投稿が止まる、制作リソースがない、毎月の分析ができていない場合は、外注による改善余地があります。外注の目的は『社内業務をゼロにすること』ではなく、社内が持つべき判断と外部へ任せる作業を分け、継続して運用できる状態を作ることです。
SNS運用代行を選ぶときは、まず自社で残す判断を決め、次に外注範囲を決め、その条件で複数社を比較します。最安値から選ぶより、同じ業務範囲で比較した方が、費用と成果の関係を管理しやすくなります。
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